タリバンは8月15日、政府が崩壊し、追い詰められた首相が同郷の市民や外国人の大量脱出に加わった後、アフガニスタンの首都を占拠した。アフガニスタンを再建するためのアメリカの費用のかかる20年間の活動の終わりを示した。
重武装のタリバンの戦闘員たちはカブールに広がり、複数の戦闘員が放棄された大統領宮に侵入した。タリバンの報道官で交渉人のスハイル・シャヒーン氏は、武装勢力は近日中に「開かれた皆が参加できるイスラム教に基づく政府」を形成することを目指して会談を設けると述べた。
タリバンの関係者はこれ以前に、この集団(タリバンのこと)は、アルカイダがタリバンにかくまわれている間に画策した9.11の攻撃を受けて、アメリカが率いる軍隊によって武装勢力が追放される前、タリバンの支配下にあったアフガニスタンの正式名称「イスラム帝国アフガニスタン」の復活を大統領宮から発表すると述べていた。しかし、この計画は保留にされていると見られる。
カブールはパニックに襲われた。アメリカ大使館から職員を避難させるため、ヘリコプターが頭上をその日中飛び回っていた。
タリバンは女性の権利をほぼ排除した残酷な支配を再び課す可能性があると恐れて、アフガニスタンの人々は急いでこの国を脱出し、預金を引き出そうと現金預払機に列ができていた。