ミャンマーの裁判所は12月6日、この国の追放された指導者アウン・サン・スーチー氏に対し、煽動罪と新型コロナウイルスに関する規制に違反した罪で禁錮4年の判決を言い渡したと、法務関係職員が発表した。その数時間後、この判決は禁錮2年に減刑され、軍部指導者のミン・アウン・フライン国軍司令官から命じられた恩赦だと報道されている。
今回の判決は、軍部が2月1日に権力を掌握し、スーチー氏の政党・国民民主連盟が2期目となる5年間の任期を始めるのを阻止して以来、この76歳のノーベル賞受賞者(スーチー氏のこと)が訴追されている一連の訴訟の中で初めてのものだった。全ての訴訟で有罪判決となれば、スーチー氏は禁錮100年以上を言い渡される可能性がある。
12月6日の最初の有罪判決で、スーチー氏が刑務所に送られるかどうかははっきりしなかったが、判決が半分に減刑されたとき、報道ではスーチー氏は現在の拘留場所で刑期を過ごす可能性があると報じられた。スーチー氏は、1989年から15年間の自宅軟禁に置かれていた。
煽動罪の訴訟には、スーチー氏と他の党幹部らが軍部にすでに拘束された後で、スーチー氏の政党のフェイスブックページに投稿された文章が関わっていて、他方、新型コロナウイルスに関する規制に違反した罪の訴訟では、2020年11月の選挙を前にしての街頭演説が含まれている。この選挙で、彼女の政党は圧勝した。