金属の「金」や「お金」を意味する漢字の「金」が今年を最も適切にまとめる漢字として選ばれたと、京都を拠点とする学術組織が12月13日に発表した。
この漢字は、2020年東京オリンピック・パラリンピックの金メダルを指し示している。1年延期された後で今年7月に実施され、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックのために無観客で開催された。
日本の選手たちは、記録的な数の金メダル―全部で27個―をこの大会で獲得し、1964年の東京オリンピックで出され、2004年にアテネオリンピックで再び達成された日本の以前の記録の16個を打ち破った。
2021年のアメリカンリーグMVP賞を獲得したロサンゼルス・エンゼルスの二刀流選手、大谷翔平選手も、この漢字が選ばれたもう1つの理由になったと、このイベントを主催している日本漢字能力検定協会は述べた。大きく取り上げられた現金給付についてのニュースも、この漢字をリストのトップに押し上げるのに役立ったと、同団体は述べた。
一般から投じられた22万3,773票のうち、「金」は全体の4.6%にあたる1万422票を集めた。「輪っか」を意味する「輪」という漢字は僅差で2位となり、1万304票を得た。
年末に毎年開催されている第27回目となる今年のイベントでこの発表をする際、京都の清水寺の仏教の僧侶・森清範貫主は、大きな紙の上に巨大な書道の筆でこの漢字を書いた。