濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』はロサンゼルスで3月27日に第94回アメリカ・アカデミー賞国際長編映画賞を受賞し、この部門で名誉あるオスカー像を獲得した日本で2本目の映画となった。
以前は外国語映画賞として知られていたこの部門を、滝田洋二郎監督の『おくりびと』が2009年に受賞した。
『ドライブ・マイ・カー』は作家の村上春樹さんによる同じタイトルの短編小説を原作としていて、西島秀俊さんが演じた妻に先立たれた男性が主役だ。彼は最愛の妻の突然の死をめぐる悲しみに直面する。彼は女性の運転手(三浦透子さん)と一緒にいて慰めを見出す。
短いスピーチで、濱口監督(43)は、英語でアカデミー賞会員に感謝を述べた―「ちょっと待って」と言って、出席した俳優たちとロサンゼルスに来ることができなかった人たちの両方に続けて感謝を述べる前に、音楽が鳴ってステージから退出させられそうになった。
昨年7月にカンヌ映画祭で最優秀映画賞を受賞して以来、この3時間の陰鬱な映画は日本国内と海外の両方で約90の賞を受賞した。
この映画は、作品賞にノミネートされた日本初の映画として歴史を作った。また、他に3つの部門―監督賞、脚色賞、国際長編映画賞―にもノミネートされた。