ウクライナの穀物を運ぶ第1便の船が8月1日、敵に包囲されたウクライナの農産物の輸出を解放し、世界的に高まっている食糧危機を緩和するための国際的に仲介された取引の下で、オデーサ港から出発した。
シエラレオネ籍の貨物船ラゾニ号が汽笛を鳴らし、レバノン行きのトウモロコシ2万6,000トン以上を載せて出発した。
「ロシアによる侵攻以来初めての穀物を載せた船が出港した」とウクライナのインフラ担当大臣オレクサンドル・クブラコフ氏はツイッターで宣言した。
ロシアとウクライナは、イスタンブールでトルコと国連との合意に7月22日署名し、ロシアによるウクライナ侵攻により、5ヵ月以上黒海の港で足止めになっている2,200万トンの穀物やその他の農産物をウクライナが輸出する道を開いた。この合意は、ロシアが穀物と肥料を輸出することも許可した。
合意の一部として、ウクライナの港の外側の機雷が設置された海域を通る安全な回廊地帯が設立された。
ウクライナとロシアは、ヨーロッパの穀倉地帯として長い間知られてきた黒海の肥沃な地域があり、小麦、大麦、トウモロコシ、ひまわり油の主な世界的供給国だ。戦争が原因の輸送妨害は、世界中で食料価格の高騰を悪化させており、工業発展途上国において飢餓と政治不安の恐れをもたらしている。