有名な作曲家で音楽家の坂本龍一さんの死去は、4月3日に世界中の同年輩の人々とファンからのあふれる悲しみと追悼を引き起こした。
3月28日に71歳で亡くなった坂本さんは、伝説的なエレクトロニック・ミュージックのバンド「イエローマジックオーケストラ(YMO)」でキーボードを演奏したり、1987年の映画『ラスト・エンペラー』の音楽を作曲したことでアカデミー賞とグラミー賞を受賞したり、多角的な経歴を経てきた。
最後に生き残ったYMOのメンバーの細野晴臣さん(75)は、インスタグラムのアカウントに言葉のない灰色の画像を投稿し、ファンたちはコメント欄に悲しみを書いた。この3人組(YMOのこと)のもう一人のメンバーである高橋幸宏さんが今年1月に70歳で亡くなったときに坂本さんが投稿したツイッター投稿にも同じような反応があった。
第2次世界大戦をテーマにした1983年の映画『戦場のメリークリスマス』に坂本さんと一緒に出演したコメディアンで映画監督、俳優でもある北野武さんは、共演したイギリス人ミュージシャンのデビッド・ボウイさんと日本人監督の大島渚さんのことに言及して、この映画の主要メンバーはみんな逝去してしまったと語った。
「友だちみんなが逝ってしまって、『戦場のメリークリスマス』で残ったのは私だけになってしまった」と北野さん(76)は声明で述べた。
韓国ポップの男性グループBTSのSugaさんはファンに向けて、「彼の長い旅路が平和に溢れたものであるように祈っている」と書き、他方、ブラジル音楽の伝説的存在であるカエターノ・ヴェローゾさんはインスタグラムに2人で一緒に写っている写真を投稿して「彼と一緒に録音をした。彼のことを私の友人だと呼ぶことができて光栄だった」と書いた。