消防士たちは1月11日、ロサンゼルス広域で家屋を食い破ろうとする火災を制圧しようと奔走した。干からびた地域中に吹き荒れた強風が、世界的に有名なこの都市の大部分を地獄絵図に変貌させた都市火災に拍車をかけた5日後のことである。
消防士たちは火災対応で成果を上げたが、その戦いの終わりははるか遠い。空からも地上からも、消防士たちは炎と戦った。勢いよく燃える家屋と、くすぶっている家屋の両方からの有害な煙が空に充満した。
映画産業で世界的に知られる都市ロサンゼルスの一部は、今や、戦争映画のセットのように見えた。近隣の大部分は、ほぼ姿を消し、家屋は潰れ、木々は黒焦げになった。
残骸が残った自宅に戻った人々は、明らかにショックを受けていた。彼らは抱き合い、泣き、全てを理解しようとしているかのようにその場に立ち尽くしているだけのときもあった。
6件の同時発生した山火事が1月7日以降、ロサンゼルス郡の地域に壊滅的な被害を与え、少なくとも11人が死亡し、1万軒以上の建物が崩壊し、何千人もの人々が家を失った。消防士たちが一軒一軒巡っての捜索活動を実施できるのに十分なくらい安全になれば、犠牲者数はさらに増えることが予想される。