石破茂首相はワシントンで2月7日、アメリカのドナルド・トランプ大統領と会談し、両首脳初の顔を合わせての会談となった。石破首相は彼と同等の立場の、この予測不能なアメリカの人(トランプ大統領のこと)と関係を築くこと―そして摩擦を避けること―を目指した。
石破首相はこの面では概ね成功した。同盟国とのアメリカの貿易赤字を削減する必要について、日本の首相はアメリカ大統領からたっぷり聞かされたが、アメリカと日本の関係の「新しい黄金時代」を追求することを両者は誓った。
石破首相は、トランプ大統領を称賛し、日本はアメリカへの最大の投資者であることを指摘し、投資については今後も拠出を強化していくことで続けると約束した一方、大統領は、両国間の貿易収支における「均衡」を求めていると主張し、全く進展がなければ関税が来る可能性があるかどうかを尋ねられると、はっきりと「イエス」と言った。
貿易をめぐっての対立を避けようとして、石破首相は会談後の合同記者会見中に、日本は5年連続で対米の最大の直接投資国であることをすぐに強調し、日本の投資を「いまだかつてない」1兆ドル(152兆円)に引き上げる協力をする用意があることを伝えた。