新型コロナウイルスに見舞われる国が増える最近の不安な日々には、肘掛け椅子という安全な場所から旅行するのが最高の旅行法に思える。ご搭乗、ようこそ!
このコーナーではこれまでにイタリア中部を訪れ、高く突き出た凝灰岩の上にある驚くべき都市を訪れた。しかし、この地域にあるそのような都市はチヴィタ・ディ・バーニョレージョだけではない。少しドライブすると、オルビエトにたどり着く。ここはカメラを撮る指をずっとせわしなくする多くの歴史的名所があるさらに大きな都市だ。
オルビエト大聖堂は、まさしく、世界で最も息を読むような偉業の1つだ。このゴシック様式のローマカトリック教会の大聖堂を建設するのには3世紀かかり、1591年に完成した。ここは、明るい色のモザイク画や、堂々たる銅製のドア、驚くようなバラ窓など、豊富な芸術作品の宝庫だ。内装のストライプ柄の柱は特に見事だ。
ポッツォ・サン・パトリチオ、英語では「St. Patrick’s Well(聖パトリックの井戸)」まで歩いて行ってみよう。これは、崖の淵付近に作られた深さ53メートルの見事な井戸だ。2つある階段の1つを下まで降りるにつれて、その相似性―そして頑丈さに驚くだろう。この井戸は、戦争中に防壁として作られた。
この都市の元々の遺跡は、3,000年ほど前のエトルリア時代に建てられ、数百のトンネルと400以上の洞窟がある。これらが自然の涼しい部屋や、馬小屋、井戸としてどのように機能したかを見て回ろう。
最後に、侵略者から都市を守ってきたアルボルノス要塞を登り、この土地の素晴らしい眺めを楽しもう。その後、ここを降りて、オルビエトにたくさんある細い通りでレストランを見つけよう。