国境が閉ざされ、旅行が制限されている昨今では、自分の国を離れることはできない。しかし、そんな時期はやがて過ぎ去るだろう。当面の間は、また安全に旅行ができるようになったら訪れたい、死ぬまでに旅行する場所リストを作り始めるのにいい時期だ。まずはフロムからスタートしよう。
この遠く離れたノルウェーの町は、国内最大で最も奥深いフィヨルド・ソグネフィヨルドの一部オーランズフィヨルドの端にある。ここから、おとぎ話のような山の景色を通って海抜約867メートルのミュルダル駅へと通じる風光明媚なフロムライン鉄道に乗ることができる。旅の見どころは、旅行客がジョスフォッセンが見られるように電車がジョスフォッセン駅で止まるときだ。見ていると、赤い服を着た女性が現れて、激しく流れ落ちる滝を背景に踊る。
フロムに戻り、景色が美しいネーロイ・フィヨルドのクルーズに参加できる。ノルウェー全体で最も美しいフィヨルドの1つで、ここには無数の滝と彩り豊かな小さな村々が点在している。
クルーズはきっとグドヴァンゲンの村で終わるだろう。ここでは、一部は博物館、一部は今も人が生活している村となっている魅力的なアトラクション「ヴァイキング・ヴィレッジ」をめぐることができる。自由に歩き回り、おの投げや機織りといった本物のヴァイキングの伝統に参加した後、ヴァイキングの食事を楽しめる。ここのガイドは全員、ヴァイキングの暮らしを送ることを選んでいて、知識を共有してくれる。
最後に、フロムから車で約30分の展望台ステーガスタインはどんな旅程にも入れておくべきだ。この展望台は、崖から突き出ていて、ノルウェーで最も息をのむようなフィヨルドの1つのパノラマビューが見られる。