アジアで見過ごされている宝の1つ、アゼルバイジャンの首都バクーでは、現代の驚くべきものとこの国の波乱の過去を思い起こさせるものが入り混じっている。いつものように、名所が今も開いているかどうかまずは確認しよう。あるいは、将来のためにこれをファイリングしておこう。
アゼルバイジャンは天然ガスが豊富で、国内の多くの場所で地下に天然ガスがあり、寺院の火や山の火の多くに燃料を供給している―なぜ人々はここを「火の国」と呼ぶのかの説明になっている。首都から少しドライブして、丘の斜面で燃える炎ヤナルダグへ行ってみよう。それは尋ねる人によって、4千年間燃えていると言う人もいれば、1950年代から燃えていると言う人もいる。
バクーの東にあるアテシュギャーフ寺院の「永遠の火」は自然ではないかもしれないが、ほぼ間違いなく、もっと印象的だろう。この寺院は、火を崇拝する宗教のゾロアスター教で、少なくとも10世紀までさかのぼる。
アゼルバイジャンの火は、この首都のフレイム・タワーズでさらに大胆な形で燃えている。フレイム・タワーズは、33階もの高さにそびえる火の形をした3棟のタワーだ。ここにあるホテルに泊まり、ショッピングモールで買い物をして、市内の見事な眺めを楽しもう。夜は、外へ出て、その外側を覆っているLEDスクリーンに映し出される光のショーを見よう。
このタワーだけが、目を奪われるバクーの建築作品ではない。アゼルバイジャンじゅうたん博物館には、美しいペルシャじゅうたんを所蔵していて、巻いたじゅうたんのように見える設計になっている。
ここまでで、この素晴らしい都市の眺めと音にかろうじて触れた程度だが、また戻ってくるまでに、旧市街を散策して、メイデン・タワーを見に行こう。ここでは永遠の火が燃えていたと言われている。なぜその火は消えたのだろうか? それはまた次回お話ししよう。