深い青色の空に完璧な水彩色の雲。教会のドームの上を旋回する鳥の群れ。日の光の中のバレッタは実にのどかな光景だ。欧州連合(EU)の中で最も小さな首都かもしれないが、魅力に溢れている。
聖ヨハネ准司教座聖堂で旅をスタートしよう。外から見ると、建物はブロック風に見えるが、内装は豪華なバロック調の芸術が味わえる。繊細な大理石の像が壁に並び、高い天井は黄金の芸術作品で覆われている。聖書の聖ヨハネの物語が至るところにあるので、この美しさにさらなる意味を与えられるガイドと一緒に行く価値がある。カラヴァッジォによる幅3.6メートルの傑作『聖ヨハネの斬首』を忘れずに見よう。
新しいシティゲートを散歩して、マルタの新国会議事堂を眺めよう。どちらもロンドンのシャードを設計した建築家によるものだ。現代的に見えるが、まるでそこに在ることが意図されていたかのようになじんでいる。
次は、騎士団長の宮殿へ向かおう。最初に16世紀に建てられたこの頑丈そうな建物は、市の街区と同じくらいの大きさだ。付属の兵器庫を訪れて騎士の汚れのないよろい一式と一般的な兵士のよろいお見ることができる。
マルタの輝かしいスカイラインを真に理解するには、グランドハーバーからクルーズ船に乗ろう。城壁を見れば、いかに長い間建っていたかが理解できるだろう。夕日が空の輪郭を赤い色で覆うのを見るのに間に合うように港に戻ろう。
最後においしいウサギのシチュー―地元のご馳走―を1杯食べながら、戻ってからの旅行の計画を立てよう。マルタでは発見がとてもたくさんある!