チベット人はたいへん信仰の厚い人々で、チベットの首都ラサには修道院と寺院がたくさんある。それら自体が美しい名所であり、訪れる人々に世界で最も高い場所にある都市の1つでの日常生活を垣間見させてくれる。
市を見下ろすのはポタラ宮殿だ。現在の宮殿はダライ・ラマ5世によって1645年から建設が始まった。ここはダライ・ラマの冬の宮殿として知られているが、現在のダライ・ラマは、中国軍から逃れた1959年以降、ここにはきていない。
だが、旅行者としてこの宮殿の入場券を購入することができ、豪華な内装を楽しむことができる。旅行客に公開されている部屋はほとんどないが、1,000室以上の部屋がある。宮殿は海抜3,700メートルのところにあり、たどり着くまでの全階段を上るのは難関になっているので、気楽に行こう。頂上での眺めは、階段を上るだけの価値があるだろう。
もう1つ必見の名所は、旧市街にある環状路バルコルストリート(八廓街)だ。至るところに露店が立っていて、土産物のマニ車やブッダの頭、タンカと呼ばれる明るく色づけられた仏教画を値切ることができる。
巡礼者をたくさん目にするだろう。多くの人がジョカン寺の正面でお腹を下にして横たわりに来る。7世紀に設立されたこの寺院は、ラサの精神的な中心地だ。その内部で、チベットで今最も大切にされている約1,400年前の釈迦牟尼仏像を見よう。
きっとある最高の経験の1つは、北へセラ寺に向かう短いドライブだ。ここでは、僧たちが予定された時間に、仏教についてのエネルギー溢れる討論をするために集まる。彼らは、手をたたき、宙を手で切り、それは全て仏教の考えを理解し、自分を高めるためだ。それは心を奪われる光景だ。