否定はできない:バトゥミは注目すべき都市だ。遠くからはスタイルの寄せ集めに見えるかもしれないが、近付いてみるとジョージアの黒海に面した首都(バトゥミのこと)は誰に対しても何かをもたらすことに気がつくだろう。
多くのジョージア人がビーチを目当てにここに来て、バトゥミ・ビーチが見えるたくさんのリゾートホテルの1つに部屋をとる。スニーカーを持っていこう。ビーチは小石や丸い石に覆われているからだ。
ビーチの後は、自転車を借りてバトゥミ大通りを探索しよう。この7キロの一本道には風変わりな像が点在している―目を楽しませてくれるものだ。かつてはカラフルなカフェだったもので、今は子どもたちが気に入りそうな彫刻になっている「オクトパス(タコの意)」をチェックしておこう。
さらに道沿いに進むと『マン&ウーマン』がある。バトゥミ大通りに2010年に建った高さ8メートルの彫刻だ。この2つの像はゆっくりと円を描いて動いていて、10分ごとにお互いにすれ違う。それは素晴らしく眠りを誘う。人々はよくこの像を、イスラム教徒の少年とキリスト教徒の少女の恋愛について書かれた小説にちなんで『アリ&ニノ』と呼ぶ。
この彫刻の間近に、高さ130メートルのアルファベティック・タワーがある。このタワーは、地上から高く渦を巻いて球体にまで上っていく33文字のジョージア語のアルファベットを特色としている。球体にはエレベーターに乗り、その回転しているレストランで食事をしよう。
それから、あの変わったアコーディオン型の建物については? それはラディソン・ブル・ホテルだ。ここで目覚めて部屋から見下ろせる黒海と市内の見事な眺めを見るまでは生きていたとは言えない。ここでは、最高のジョージア料理―団子と平らなパン、酸味のあるシチュー、オレンジワイン―を味わうことができる。最高だ! また、ラディソン・ブル・ホテルは5つ星ホテルではあるが、宿泊料金は驚くほど手頃だ。