西洋のキリスト教徒たちはずっとイスラエルに、特にガリラヤ湖周辺地域に魅了されてきた。淡水湖であるガリラヤ湖の周辺でイエス・キリストがその生涯のとても多くの時間を過ごした。だから、クリスマスシーズンにかけて、この地域が宗教的な旅行者たちを引きつける磁石になっているのは驚くことではない。
新約聖書の中で、イエスは昔、ガリラヤ湖の岸辺で群衆に説教をしたとされる。彼は、そこに集まった人々の不調を癒やした。日が落ちると、人々は空腹になったが、食べ物はほとんどなかった。聖書によると、イエスはたった5斤のパンと、2匹の魚を与えて全員を満腹にさせた。現在は、タブハにある「パン(と魚)の奇跡の教会」を訪れることができる。この教会は、その奇跡が起こったと言われているこの湖の北東部の岸辺にある。
この奇跡の直後に、イエスは弟子たちを湖の反対側へ向かわせた。しかし、彼らの船は嵐に捕まり、強風に引っ張られて、高波に動けなくなってしまった。この全ての真っただ中で、弟子たちはイエスが水の上を歩いて彼らの元に向かってくるのを見た。イエスが彼らの船に着くと、嵐は止んだ。今日、あなたはイエスが水の上を歩いた湖をボートで巡ることができる。
ガリラヤ湖のどんなキリスト教ツアーでもクライマックスは、タブハにある「山上の垂訓教会」だ。ここは、イエスが「山上の垂訓」をしたところで、このとき彼は神の法を数千人に説明した。殺してはいけない。隣人を愛しなさい。罪人を許しなさい。断定的になってはいけない。これらはイエスが与えた教訓の一部で、それ以来、彼の教えはずっと今日的な意味を持っている―非キリスト教徒にとってでさえも。
この教会はヨーロッパにある教会よりも美しくはないが、多くのキリスト教徒たちはここを訪れることをはるかに感動的だと思うだろう。