フィンランドの沿岸部はあらゆる注目を集めているが、ハメーンリンナは、この国の内陸にはあなたの関心を保ち続けられるのに足る以上の見どころがあることをあなたに知ってもらいたいと思っている。
ハメーンリンナは国内最古の内陸都市で、フィンランドの首都ヘルシンキからそう遠くない。そのため、ここは、日帰り旅行をしたい外国人駐在者や観光客にとって便利である。
どんな旅行でも中心になるのは、少なくとも700年前に遡る石と赤レンガの要塞ハメ城だ。ここは、兵士と囚人の住む場所であったが、現在、ここは公共の博物館になっている。英語でのガイド付きのツアーに参加するか、ただ展示物を一人で見て回ろう。兵器の展示には、剣ややり、大砲の弾の印象的な収蔵品が並ぶ。
この城の公園では、毎年8月の血気にはやる祭り「ハメ中世フェア」が開催され、剣舞、火のパフォーマンスや子ども向けのイベントが催される。鍛冶屋や石けん職人、豚の丸焼きなどの中世の露店が並び、きっと健全な娯楽になることだろう―雨が降らなければ。
クラッシック音楽の愛好家なら、ジャン・シベリウスの生誕の地を訪れることができる。ここでは、室内楽のライブ演奏が開催される。ここから、フィンランドのブルジョアの一家が100年前にどんな暮らしをしていたかを見ることのできるパレンダー・ハウスまでは遠くない。この一家の使用人たちの宿所は特に興味深い。
市の中心部の西へ少し車に乗ると、1952年のヘルシンキ冬季オリンピックで使われた近代五種競技のコースをたどることができる。血流を良くするために、5キロのクロスカントリーをやってみよう。
あるいはまた別の方法で、フィンランドの森林のど真ん中で木々に囲まれてF2の車が高速で走るアーヴェニスト・レース・サーキットで鼓動を速めるのもいいだろう。