ベラルーシの首都ミンスクは、いわれのない非難を受ける。実は、国全体がそうだ。ベラルーシといえば、人々はジャガイモ、トラクター、ソビエト連邦の建築を思い浮かべる。それも大いにあるが、楽しめるものもたくさんある。
ミンスクの目玉は建築だ。市のほとんどは第二次世界大戦で破壊され、ソビエト時代の建築が至るところに現れた。重そうなコンクリートの建物のファンなら、旅程を簡単に埋めることができるだろう。
逸品の1つは国立図書館だ。国内最大の図書館で、斜方立方八面体の形で建てられている―その言葉(rhombicuboctahedronのこと)を口の中で言ってみるためだけでも訪れる価値がある。23階の展望台へ行って、下の公園エリアを見下ろそう。
ベラルーシ戦争歴史博物館は、実際に訪れてみないとその価値がわからない。ここは、まだ戦争が終わる前の1944年に開館し、「大祖国戦争」―第二次世界大戦―の暗い時代の生活についての詳細にあふれている。この戦争で、市の人口のほとんどが死亡した。
ミンスクは、ソビエトのイメージでいっぱいだ。歩き回りながら、鉄道の駅から政府の建物に至るまで、あちこちに散りばめられた槌と鎌(ソビエト連邦の国旗の紋章)を数えてみよう。だが、ソビエトの飾りで私のお気に入りは、ミンスクの中心部のKFCの上にある浅浮き彫りのレリーフだ―共産主義と資本主義が共生している。
最後に、ジャガイモについて話さなければならない。この質素なジャガイモでベラルーシの人々がする全ての素晴らしい物事は数え切れないだろう。ドラニキというポテト・パンケーキは最も人気のあるものの1つで、サワークリームと一緒に食べるとおいしい。チブリキ・ポテトとチーズボールは、ミンスクに乾杯するとき、ビールとよく合う。