ウズベキスタンの首都タシュケントには2000年以上前から続く歴史がある。国王やカリフ(イスラム圏の指導者)、カーン(君主)が現れては去っていった。繰り返し破壊され―最も最近では1966年の大地震で破壊され―たが、いつも立ち直ってきた。
タシュケントでは、近代建築に古代の様式が反映されていることが多い。例えば、この都市の29駅ある地下鉄網を挙げてみよう。壁には美しいモザイク画が見られる。シャンデリアが頭上にかかっている。静かな感覚がある。
ソビエト連邦が崩壊した後、多くの駅がウズベキスタンの歴史的人物にちなんで改名されたが、ソビエト時代のシンボルマークが残っているものもある。宇宙に初めて行った男性と女性を称えたモザイク画を見つけられるか試してみよう。
アミール・ティムール通り駅で地下鉄を降りると、アミール・ティムール広場までは徒歩で少しだ。この広場は、中央アジアの多くに及んでいた帝国を築いた14世紀の武将にちなんで名付けられている。アミール・ティムール博物館はウズベキスタンの歴史に深く入り込んでいく。この国が自国の過去をとても誇りに思っていることがすぐに分かるだろう。
地下鉄に戻って、チョルスー・モール駅へ向かい、チョルスー・バザールの香りと光景に浸ろう。この名称は「交差路」という意味で、この賑やかな市場を歩き回っていると、ここで出会っていた古代の世界の旅行者が簡単に想像できるだろう。スパイスやドライフルーツ、ナッツやスーツケース用のお土産を買おう。屋外のフードコートはどこにも負けない。
最後に、タシュケントテレビ塔から人口260万人のこの市の眺めを楽しもう。展望デッキは高さ375メートルのこのテレビ塔のわずか3分の1ほどを上ったところにあるが、それでも息をのむのに十分すぎる。