ウジツェはセルビア西部の都市だ。人口はわずか6万人で、歴史は紀元前3世紀にまでさかのぼる。小さいかもしれないが、セルビアの中心部にある広大な場所だ。
主な見どころは、最初に14世紀に建てられた要塞のスタリ・グラードだ。現在は廃墟になっているが、スタリ・グラードは、訪れる人々に市とデティンジャ川の見晴らしの良い眺めを見せてくれる。ジグザグの壁に沿って歩き、オスマン帝国がここを占拠した1459年の戦いを想像しよう。
メキャブニク村へは、驚くような物語のある心地よい1日旅行になる。ここは、カンヌ国際映画祭のパルム・ドール受賞歴のあるエミール・クストリッツァ監督が映画用に2003年から2004年に創った。彼は、それ以来ずっとここに住んでいて、通りにはニコラ・テスラやディエゴ・マラドーナなど、彼が尊敬する人々の名前にちなんだ名が付けられている。この村は、本物のセルビア民族スタイルで作られている。もちろん、映画館と、毎年恒例の映画祭さえある。
北西へ約20分、カディンジャチャ村へ向かい、目立つ傾いた設計のカディンジャチャ記念碑を見に行こう。ここは、セルビア人たちが、侵攻してきたナチスと闘った1941年のカディンジャチャの戦いの記憶を残している。博物館は、写真、メモ、セルビア人兵士の武器を展示している。セルビア人兵士たちは数で劣り、ドイツに負けた。
さらに少し南にあるのは、ルジノ修道院で、ここはセルビアで初めての本が印刷されたところだ。ここは現在、中世のスタイルで再建されていて、鐘塔も備えている。
最後に、スモモやアンズなどの果物から作られる強いお酒ラキヤを忘れずに試してみよう。それは国民的飲み物なので、おいしいと分かるだろう!