これは仮定の話だ。あなたは仕事の出張で、暇つぶしをして過ごす一日と激しい渇きと共に、リトアニア北部に足止めされている。あなたなら何をするだろうか?
答えはシンプルだ。ビルジャイを訪れよう。この小さな町は、人里離れたところにあり、歴史はあまり長くない。その歴史は500年もない。しかし、城がそれなりにあり、奇妙なものも多くある。
ビルジャイ・リージョナル・パーク周辺の穏やかなハイキングに出掛けよう。ここは鋭いカルスト岩と、湿地と、たくさん(約9,000個)ある陥没穴で知られている。これらの陥没穴のうちの1つが「カウ・ケイブ」で、この穴を見つけた農業者が迷子の牛を探していたことが理由でその名が付いた。その話は、えーと、でたらめ(bullshitは文字通りには「雄牛の糞」という意味でcow〔牛〕とかけている)だと言う人もいるが、付近に牛の像があるので、きっと本当に違いない。地下の湖を見に、その洞窟の中へと木の階段を降りていこう。
この公園にある陥没穴の多くは、水で満たされていて、キルキライ湖を形成している。高さ32メートルの展望タワーにのぼり、この湖の印象的な眺めを見に行こう。そのユニークな地形についてもっと学ぶために、このエリア周辺のガイド付きハイキングに参加することもできる。
市内では、もともとは16世紀に建設された巨大な要塞、ビルジャイ城を訪れよう。この城は、1980年代に図書館と博物館を伴って改修された。
ちょっと変わった体験をするなら、エコ・ベアフット・パークへ向かおう。靴を脱いで、森林の中の遊歩道に沿って裸足で歩こう。足の裏で感じるたくさんの感触には、砂、石、砂利、木の皮などがある。それは、1,300メートルのソール・フード(裸足歩行で得られる心地よい感覚のこと。ソウル・フードにかけている)だ!
喉の渇きのほうはどうだろう? リトアニアは変わった農家ビールで知られている。リンクシュケイ醸造所を訪れ、ビール1杯とポーク・ナックル1皿を楽しもう。乾杯! もしくは、地元の人たちの言葉で、「Į sveikatą!」。