メディナはイスラム教の重要な中心地の一つであり、メッカに次いで二番目に神聖な場所とされている。ムハンマドの墓を参拝し、祈りを捧げるために、毎年数百万人が訪れる。かつてサウジアラビアは非イスラム教徒の観光客を受け入れていなかったが、2019年に、政府は観光ビザの発給を始めた。外国の文化に強い関心があるなら、メディナを旅行先のリストに入れておこう。
この市の最も重要な場所は、預言者のモスクだ。ここは、622年にムハンマドによって建てられた小さなモスクとして始まった。現在では、敷地面積は100万平方メートルを超えている。中央の中庭は、収納される傘のような天蓋で覆われていて、現代的な見た目をもたらしている。グリーンドームの下にはムハンマドの墓があり、この墓には世界中から数百万人の信者が訪れる。2,000万人以上の信者が昨年のラマダン(イスラム教徒が断食を行なう神聖な月)にこのモスクを訪れた。
非イスラム教徒はモスクの内部には入れないが、外からその壮麗な姿を撮影することはできる。
預言者のモスクの近くには、ムハンマドの親族や弟子たちが眠る巨大な墓地、ジャンナトゥル・バキーがある。この墓地のほとんど全部に印がないが、地図が重要人物を指し示している。
市の北には、625年にイスラム教徒とメッカ軍との間で大戦争が繰り広げられたウフド山がある。その戦いは、メッカ軍の勝利となり、メッカ軍はムハンマドの幹部の多くを殺害した。頂上まで楽な登山をして、素晴らしい眺めを楽しもう。
最後に、旧オスマン帝国の鉄道の駅の跡地に建設されたヒジャーズ鉄道博物館を訪れよう。市の歴史と、預言者のモスクが時間の経過と共に変化してきた様子を学ぼう。ビザンティン帝国時代の金貨や、石に刻まれた初期のコーランの写本を見てみよう。