カナダのノバスコシア州で警察官を装った男が銃を乱射し、4月19日、16人を殺害した。同国の乱射事件で史上最も死者数の多い事件となった。容疑者も死亡したと当局は述べた。
犠牲者の中には警察官1人が含まれていた。(州都)ハリファックスから100キロほど北に位置する小さな田舎町、ポータピックの民家の内外で複数の遺体が発見され、警察はこれを第1事件現場と呼んだ。遺体はほかの場所でも発見された。
新型コロナウイルス感染拡大ですでにロックダウン(都市封鎖)になっていた町の住民に対し、警察はドアに施錠し、地下室にとどまるよう深夜から呼び掛け始めた。周辺の複数の民家が放火の被害にも遭った。
警察は犯人とみられる男をガブリエル・ワートマン容疑者(51)と特定した。同容疑者は常時ではないがポータピックに住んでいたとみられる。当局は同容疑者が一時、警察官の制服を着ていたと述べた。
「これはわが州史上最も愚かな暴力行為の1つだ」とノバスコシア州のスティーブン・マクニール首相は述べた。