イタリアは5月4日、欧州で最長となるコロナウイルス感染対策のロックダウンを緩和し始め、2ヵ月近く在宅が続いた約450万人の職場復帰と、家族の再会がようやく許された。
ひっきりなしに続く自動車、バス、バイクの音が早朝の通勤者の増加を示したが、ウイルスが猛威を振るった2月以前に比べると交通量はまだ明らかに少なかった。
政府は段階的な復帰しか命じておらず、休止していた製造業の生産ラインの再開は許可された。また、公園の開放も許可され、子どもたちは走り回る機会が与えられたと同時に、親族は再び会うことができる。
しかし、友人同士は会わないよう指示されており、ほとんどの商店は5月18日まで休業しなければいけない。レストランやバーが提供できるのは持ち帰りのみで、学校、映画館、劇場は再開のめどが立っていない。
感染症の発生が明らかになった2月21日以来、COVID-19による死亡が2万9,000件近くに上るイタリアは、アメリカに次いで世界で2番目に死者数が多い。