韓国は5月10日、新型コロナウイルス感染者の数が再び増え、ここ1ヵ月で最多となったことを受け、第2波を警戒するよう呼び掛けた。当局がパンデミックに関する規制を緩和し始めた矢先のことだ。
「戦いは完全には終わっていない」と文在寅大統領は国民に向けて語り、新たなクラスター(感染者集団)発生が示すように、ウイルスの感染拡大はいつでも起こり得ると述べ、今年後半に第2波が来るかもしれないと警告した。
韓国疾病予防管理局(KCDC)は、4月9日以降最も多い34人の新たな感染者を確認した。これは、多数のクラブで小規模な感染が起きた後のことで、当局は首都ソウル近辺の夜間娯楽施設の営業を一時停止した。
韓国は広範囲の検査や積極的な接触者追跡と感染者追跡アプリにより、ウイルス感染と、その感染症COVID-19を劇的に減らした。
その対応によりアジア4位の経済を誇る国(韓国のこと)は、他国に見られる大規模なロックダウン(都市封鎖)をせずに感染拡大と闘うことができた。