懸命な努力にもかかわらず、中国からの圧力のせいで台湾は世界保健機関(WHO)の年次総会に招待されなかったと、台湾の外相が5月18日に述べ、この問題は今年後半まで棚上げすることで合意したと加えた。
米国はこの(WHOの)決定をすぐに批判した。米国は中国が新型コロナウイルス発生初期に隠ぺいを図り、ウイルス情報を他国と共有することを拒否しているとして批判してきた。
WHOに加盟していない台湾は、同国を排除することはコロナウイルスのパンデミックとの闘いに差が生まれることになると訴え、5月18日の世界保健総会への参加を求めていた。
早期発見と防止策のおかげで5月17日時点で感染者数は440人、死者は7人にとどまっていた台湾は、コロナウイルス封じ込め成功例を世界と共有したいと述べていた。
しかし、民主的に統治される台湾を自国の一部とみなす中国は、主権国家として国際機関に参加する権利は台湾にはないとして総会参加に強く反対した。