国家安全法を導入しようとする中国政府の計画のもとに政府機関が結束した5月25日、香港の保安局長は香港内で「テロリズム」が拡大していると述べた。政府の動きに対して数千人もの人々が抗議デモを行なった後のことだ。
5月24日、当局は催涙ガスや放水砲を使用して反政府デモ隊を解散させようとし、少なくとも180人を逮捕したと警察は述べた。中国が統治する都市(香港のこと)ではここ数ヵ月間、比較的落ち着いた状況が続いていたが、再び混乱が戻った。
「香港でテロリズムが拡大しており、国家安全保障を損なう『香港独立』といった活動が一段とはびこっている」と李家超(ジョン・リー)保安局長は声明で述べ、国家安全法は香港の繁栄と安定を守るために必要だと加えた。
去年の香港の混乱が戻った形で、大勢の人々が5月24日、コロナウイルス感染防止のための制限を振り切って街に繰り出した。「香港独立、現状打破の唯一の道」というスローガンが大声で唱えられ、町中に響いた。
中国政府は香港を中国の不可分の一部だとしている。