スペースXは5月31日、国際宇宙ステーションに米航空宇宙局の2人の宇宙飛行士を送り届けた。歴史的な打ち上げの後、打ち上げ同様に順調なドッキングはイーロン・マスク氏の会社にとってまた新たな史上初の出来事だった。
必要があればテストパイロットのダグラス・ハーレー氏とロバート・ベンケン氏が手動で制御する準備が整った状態で、スペースXのドラゴンのカプセルは宇宙ステーションの近くに止まり、補助を必要とせず自動でドッキングした。数時間後、ハッチ(入口)が開き、飛行士2人が軌道を周回する研究施設(ISSのこと)に浮きながら入り、ステーションの住人3人と抱擁した。
皆が十分に間隔を空けていたスペースXとNASAの飛行コントロールセンターと違い、軌道上ではソーシャルディスタンスもマスクも不要だった。
「世界中がこのミッションを見ていた。あなたたちがわが国のため、そして世界を元気付けるためにしたこと全てを、私たちは非常に誇りに思う」とNASAのジム・ブライデンスタイン長官はヒューストンの管制センターからの電話で述べた。
20年以上存在する宇宙ステーションに民間が製造・保有する宇宙船が飛行士を運んだのは初めてのことだ。