7月13日のソウル市長の告別式では追悼者がひつぎの前で泣いたり深々とお辞儀した一方、1人の弁護士が亡くなったその政治家(市長のこと)に対するセクハラ疑惑の詳細を発表した。
その疑惑は朴元淳氏をどう記憶にとどめるかについて人々を二分した。朴氏は7月10日、ソウル北部の林の中で遺体で発見された。リベラル派で、女性の権利の熱心な擁護者、革新派の政治家としてキャリアを築いた朴氏は、2022年の大統領候補とも目されていた。
警察は事件性を疑わせるものはなかったと述べたが、直接の死因の公表を避けた。ソウル当局者によれば、「皆に申し訳ない」と書かれ、遺体の火葬を求めたメモ書きを朴氏は残していた。
7月13日、弁護士の金在蓮(キム・ジェリョン)氏は会見で、朴氏の元秘書の一人がセクハラを警察に告訴する前から法律相談に乗っていたと話した。元秘書の代理人である金氏は告訴状が提出されたのは、朴市長の行方が分からないと娘が警察に通報し、捜索を開始した前日の7月8日だったと述べた。