大坂なおみは8月29日、左もも裏(ハムストリング)のけがでウェスタン・アンド・サザン・オープン決勝を棄権し、ビクトリア・アザレンカに優勝を譲った。
全米オープンを前に回復する「十分な時間を取る機会があればよいと思う」と大坂は述べた。大坂が2018年に優勝したその四大大会(全米オープン)は8月31日に開幕した。
大坂の決勝を棄権するという決断は決勝戦の約90分前に発表された。
ウェスタン・アンド・サザン・オープンは通常オハイオで開催されるが、今年は新型コロナウイルスの世界的流行のためニューヨークに移して開かれた。
この日本生まれの22歳は、ウィスコンシン州での警察による黒人男性ジェイコブ・ブレイクさん銃撃事件を受けてボイコット抗議をした他のスポーツ選手と団結し、8月27日、準決勝を戦わないと発表し、同テニス大会に人種間の平等を求めた。
大坂の態度により大会側はこの大儀を支持するために大会を一時休止した。その後、大坂は8月28日に準決勝を戦って勝利した。