米国の次期大統領に選出されたジョー・バイデン氏は11月16日、退任するドナルド・トランプ大統領が政権移行を妨害し続ければ、パンデミックのさ中で「さらに大勢の人が死ぬかもしれない」と述べ、救済措置の新法案を通すよう議会を促した。バイデン氏は大打撃を受けた経済のてこ入れに財界・労働組合のリーダーたちが協力の意向を示しているが、まずは新型コロナウイルス感染症を封じ込めなければならないと強調した。
民主党の次期大統領(バイデン氏のこと)は米企業の最高経営責任者と労働組合指導者と協議した後、デラウェア州ウィルミントンで演説し、記者の質問に答えた。同氏は新型コロナのワクチン開発のさらなる進展を歓迎した。
バイデン氏は米国で24万6千人以上の死者を出したパンデミック中、数百万人が失業した経済を引き継ぐことになる。1月20日のバイデン氏就任に向けた準備が進む中でもCOVID-19の感染者数は急増している。
「非常に暗い冬を迎える。状況は楽になる前に、かなり厳しくなる」とバイデン氏はパンデミックについて述べた。