スパイから小説に転身したジョン・ル・カレさんが死去した。ル・カレさんの優雅で精巧な物語は、冷戦のスパイ・スリラー小説を特徴づけた。
ル・カレさんの文学エージェントを務めるカーティス・ブラウンは12月13日、ル・カレさんは短い間体調不良になった後、イングランド南西部のコーンウォールで12月12日に死去したと発表した。死因は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)とは無関係だ。
『The Spy Who Came in from the Cold(邦題:寒い国から帰ってきたスパイ)』や『Tinker, Tailor, Soldier, Spy(邦題:裏切りのサーカス)』などの名作で、ル・カレさんは簡潔だが叙情的な文章と、文学小説で期待されるような複雑さを融合させた。