イスラエル国会は6月13日に僅差で新連立政権を承認、ベンヤミン・ネタニヤフ首相の12年間にわたる歴史的長期政権に幕を下ろし、分裂を招いたその指導者を野党へと追いやった。
ネタニヤフ氏のかつての盟友であり、その後ライバルとなったナフタリ・ベネット氏が、投票の結果、賛成60、反対59で首相に就任した。引き裂かれた国家をまとめると誓ったベネット氏は、信条が大きく異なる8党が構成する多様で不安定な連立政権を率いることになる。
だが、71歳のネタニヤフ首相は、政治の舞台から退くつもりはないと明言した。「野党に下るのが運命なら、われわれは危険な政府を倒すまで頭を高く上げ、再び国を導くために戻ってくる」。
激しい国会を締めくくった投票は、過去2年間に4回の総選挙で行き詰まりを見せた政治停滞に終止符を打った。それらの選挙では、ネタニヤフ首相の分裂的な政権と、首相が汚職容疑で裁判を受けながら政権を維持できるかどうかが主な争点となっていた。