捜索救助隊が6月28日、米フロリダ州で一部崩壊した高層コンドミニアムのコンクリートと鋼鉄のがれきから新たに2人の遺体を運び出した。死者は11名となり、大惨事から4日たってもまだ150名が行方不明者リストに記載されている。
12階建て156戸の高層建築物の約半分が崩落した原因不明の事故で残されたがれきの中での捜索は、土砂降りの雨とセメントの破片に妨げられた。今回の崩落は、米国史上最も致命的な不測の構造破損となる可能性がある。
マイアミ市近郊の町サーフサイドにある海沿いのコンドミニアム「シャンプレインタワーズ・サウス」の崩落現場では、6月24日未明に住民が就寝中に建物が突然崩れ落ち、がれきの山となった数時間後以降、生存者は一人も出ていない。
築40年の高層建物が崩壊した原因はまだ調査中だが、当初は3年前の技術者の報告書に記された構造上の欠陥に注目が集まった。報告書によると、地下駐車場のコンクリートの劣化が激しく、プールデッキの下の床板にも大きな損傷が見られた。