ドイツのアンゲラ・メルケル首相は7月18日、被災した村の「非現実的で恐ろしい」光景を視察し、西欧で発生した洪水による死者が180人を超えたことを受けて、迅速な財政支援と気候変動の抑制に向けたさらなる取り組みを誓った。
首相はドイツ西部アール川の急カーブ地点にあるシュルト村を視察、ここでは7月14日の夜に水位が急上昇した洪水により、多くの建物が損壊した。
シュルト村の村長は死傷者は出なかったと述べたが、他の多くの場所はそれほど幸運ではなかった。シュルト村のあるアールワイラー地区の死者数は112人に上った。当局によると、まだ行方不明者がいる。
隣接するノルトライン・ウェストファーレン州はドイツで最も人口が多い州だが、消防士4人を含む46人が死亡した。ベルギーでは31人の死亡が確認されている。
メルケル首相は、近くの町で行なわれた記者会見で、「衝撃的だ。ドイツ語ではこの惨事を表す言葉がほとんどないように思える」と述べた。