西アフリカ・ギニアの首都コナクリの大統領府周辺で9月5日、数時間にわたり激しい銃撃音が鳴り響いた後、反乱軍(陸軍特殊部隊)がアルファ・コンデ大統領の身柄を拘束した。クーデターとみられ、国営テレビを通じて政府の解散が発表された。
ギニアの国境は閉鎖され、ママディ・ドゥンブヤ陸軍大佐が国営テレビでギニア憲法は無効との発表を読み上げた。大佐は国民に対し、「軍人の義務は国を救うことだ」と語りかけた。
「われわれはもはや政治を一人の人間に委ねることはない。政治は国民に委ねる」とドゥンブヤ氏は語った。氏はギニアの国旗をまとい、6人ほどの兵士らがそばに立っていた。
退陣させられた83歳の指導者コンデ氏はまだ医療を受けることができ、担当医もいるとして、(クーデター直後の)軍事政権はコンデ氏の釈放時期の発表を拒否している。しかしECOWAS(アフリカ諸国経済共同体)と呼ばれる西アフリカの地域ブロックは、コンデ氏の即時解放を要求し、求めに応じない場合は制裁を科すと警告した。