スーダン軍は10月25日に政権を掌握し、首相を拘束した数時間後に暫定政府を解散させた。おぼつかないながらも前進していた国の民主化を脅かしたこのクーデターに抗議するため、何千人もの市民が路上にあふれた。
治安部隊は抗議者の一部に発砲した。地元医師団によると、デモ参加者3名が死亡、80名が負傷した。
国連、米国、欧州連合(EU)から厳しく非難された今回の占拠。それが起きたのは、長年の独裁者であったオマル・アル=バシル大統領の退陣をデモ隊が強行してから2年以上が経過し、国を統治する評議会の主導権を軍が民間人に譲ることになっていた(民政移管が予定されていた)数週間前のことだ。
早朝にアブダラ・ハムドク首相や政府高官らが拘束された後、首都ハルツームと対岸都市オムドゥルマンの通りで数千人がデモを行なった。デモ隊は道路を封鎖してタイヤを燃やし、治安部隊は催涙ガスを使って彼らを追い散らした。