行方不明になっていた中国テニス界のスター、彭帥(ほう・すい)選手が北京で開催されたユース大会で再び姿を現したとして主催者が写真を公開した後、国際オリンピック委員会(IOC)は11月21日、彼女は北京からのビデオ通話でオリンピック関係者に対し、自分は無事で健康だと話したと明かした。
IOCのトーマス・バッハ会長をはじめとする関係者との30分間の電話は、共産党の元高官を性的暴行で告発した彭氏に関して世界的に懸念が高まる中で行なわれた。中国の執政党共産党は海外での懸念を払拭しようとしているが、同時に中国国内では彭氏に関する情報を封じ込めている。
この電話は、11月2日に公の場から姿を消した彭氏が国外のスポーツ関係者と初めて直接連絡を取ったものと思われる。
スイスに本部を置くそのオリンピック組織は声明の中で、彼女は「IOCが安否を気遣ってくれたことに感謝した」と述べている。
「彼女は北京の自宅で生活しており、無事で健康だが現時点ではプライバシーを尊重してもらいたいと説明した」と声明は述べている。