カザフスタン当局は1月10日、暴動へと発展した抗議デモで約8,000人が警察に拘束され、同国が30年前にソ連から独立して以来最悪の騒乱となったと発表した。
当初は平和的だった抗議行動から転じた騒乱についてカシムジョマルト・トカエフ大統領は1月10日、1,900万人を抱える鉱物資源豊富な中央アジアの国(カザフスタンのこと)に対する「テロ集団の侵略」だと述べ、当局が平和的デモの参加者を標的にしたという報道を「偽情報」だと否定した。
カザフスタン内務省は、全国で7,939人が拘束されたと伝えた。
1月10日は激しい騒乱の犠牲者を追悼する日とされた。保健省によると、3人の子どもを含む164人が死亡した。
デモが始まったのは1月2日、自動車用燃料の価格がほぼ2倍になったことがきっかけで、またたく間に全土に広がった。権威主義的なカザフスタン政府に対する不満の高まりを反映した政治的スローガンが掲げられていた。