ロシア政府がウクライナ第2の都市を砲撃し、米国とその同盟国から新たな制裁を招いたことを受けてウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領は2月28日、欧米に対してウクライナ上空でのロシア機飛行禁止区域設定を検討するよう要請した。
ロシアはウクライナ侵攻により国際的な孤立を深めており、2月28日に行なわれた数時間にわたる両国の交渉では、停戦のための打開策を見出すことができなかった。
ウクライナ当局は、人口140万人の都市ハリコフに対するロシアの攻撃で子どもを含む民間人が死亡したと発表した。ゼレンスキー大統領はビデオ演説で、ロシアのミサイル、航空機、ヘリコプターをウクライナ領空から締め出す時が来たと述べた。
「公平な交渉は、交渉の瞬間に一方がもう一方にロケット砲を打ち込まないことだ」と大統領は語った。
米国はロシアと戦うための軍隊の派遣を否定しており、当局者は世界の2大核保有国間の緊張がさらに激化することに懸念を表明している。ロシアの侵攻は、欧州の国家に対する第二次世界大戦以来最大規模の侵攻である。