政権与党である保守党が7月11日、選挙に向けて厳しいスケジュールを組む中、ボリス・ジョンソン英首相の後継候補者はソーシャルメディアで巧みなキャンペーン動画を公開し、政治討論番組に出演して国民に持論を訴えた。
ジョンソン首相(58)は7月7日に辞任を表明したが、それは閣僚や官僚を含め50人以上が辞職した後のことで、彼らの多くは首相のモラルの崩壊が政府の信頼性を損なったという懸念を挙げていた。
これをきっかけに、保守党内で新党首を選ぶ争いが始まった。英国の議会制では、総選挙を行なわなくても、次の党首が自動的に首相になる。
8人の候補者が立候補しており、リシ・スナク前財務相、ペニー・モーダント貿易担当相、ジェレミー・ハント元保健相、リズ・トラス外相などがいる。
党員は7月13日から投票を開始する予定で、指導者が決まるまで複数回投票を行なう。新たな指導者は9月5日に発表される。