ルイス・イナシオ・ルラ・ダ・シルバ氏は1月1日にブラジル大統領に就任し、極右のジャイル・ボルソナロ前大統領を痛烈に批判して、飢餓、貧困、人種差別に悩まされる国を救うための大幅な方向転換を宣言した。
ラテンアメリカ最大の国の政権の座に正式に就いた後、左派のルラ大統領は議会での演説で、近年最も緊迫した選挙で自身がボルソナロ氏を追い落とした10月の大統領選において、真の勝者は民主主義だったと述べた。
敗北を認めないまま12月30日にブラジルを離れ米国に向かったボルソナロ氏は、選挙に問題があったとする根拠のない主張で歴史の浅いブラジルの民主主義を傷つけ、選挙結果の否定派による暴力的な運動を招いた。
ルラ大統領は国会議員らに対し、「民主主義はこの選挙の偉大な勝利者であり、投票の自由に対する最も暴力的な脅威と、有権者を操作し困惑させるために企てられた最もひどいうそと憎悪のキャンペーンを克服した」と語った。
2019年のボルソナロ大統領就任時にルラ氏は汚職の有罪判決で獄中にいたが、後に無効となっている。