2月7日未明、トルコと隣国シリア北西部での死者が3,700人を超える中、がれきに埋もれたままの人々の叫び声が響き渡り、親族は愛する者たちを想って涙を流した。
マグニチュード7.8の地震は2月6日早朝に両国を襲い、何棟ものアパートを倒壊させ、病院を破壊し、数千人が負傷したり家を失った。
冬の凍てつく寒さが生存者の捜索の妨げとなっている。トルコ南部ハタイ県の北部カフラマンマラシュ市では、家族らがたき火の周りに集まり、毛布にくるまって暖をとっていた。
4人の子どもたちと火のそばにいたネセト・グラー氏は「私たちはかろうじて家から出ることができた」と言った。「私たちの状況は最悪だ。空腹で、喉も渇く。悲惨だ」。
余震が続いた今回の地震は、米国地質調査所が2021年8月に南大西洋沖合で記録した揺れ以来、世界最大となった。40ヵ国以上が専門家を派遣し、支援物資を送って救助活動に協力している。