国際的な安全保障研究機関が4月24日、ロシアのウクライナ侵攻が主な原因で2022年の世界の軍事費は前年比3.7%増の2兆2,400億ドル(300兆円)となり、過去最高を記録したと発表した。
スウェーデンのストックホルム国際平和研究所によると、総支出は8年連続の増加だが、2021年の0.7%増と比べてより急激な増加率だった。比較可能なデータが残っている1988年以降、最大の上昇率を記録した。
支出額の上位5ヵ国は米国、中国、ロシア、インド、サウジアラビアで、世界全体の63%を占めた。
ウクライナの軍事費は2022年に前年比7.4倍に急増、国内総生産の34%を占める440億ドル(5兆9,000億円)に達し、軍事支出額で前年の36位から11位となった。
2022年2月にウクライナに侵攻したロシアは軍事費が推定で9.2%増加し、ランキングでは5位から3位に浮上した。