韓国の法務部は12月9日、尹錫悦大統領を出国禁止処分とした。これは、尹大統領の短時間に終わった戒厳令の宣布に関連し、内乱罪などの疑いで捜査が進められているためである。
尹大統領は12月3日に戒厳令を発令し、特殊部隊をソウルの街中に投入したため、韓国は政治的混乱に陥り、主要な外交相手国や近隣諸国に懸念が広がった。12月7日、尹大統領は野党主導の弾劾訴追案に対する国会での採決を、与党「国民の力」の議員の大半が投票への参加を拒否したことで回避した。
しかし、野党は新たな弾劾訴追案を提出すると宣言した。
法務部の裵祥業氏は国会の聴聞会で、尹氏による権力掌握をめぐる状況に関して調査が拡大する中で、警察、検察、汚職防止機関の要請を受け、尹氏の出国禁止の措置をとったことを明らかにした。