先月韓国で墜落したボーイング・ジェット旅客機のブラックボックスが、事故の約4分前に記録を停止していたことが1月11日、韓国当局によって明らかにされた。179人が死亡した事故の原因究明を難しくする可能性がある。
韓国の国土交通省によれば、米国家運輸安全委員会(NTSB)の調査で、フライトデータレコーダーとコックピットのボイスレコーダーの両方が事故の約4分前に作動を停止していたことが判明したという。
チェジュ航空が運航していたボーイング737-800型機は12月29日、韓国・務安で着陸装置が展開せず、滑走路を外れてコンクリート構造物に激突、その後炎上した。この事故で、乗客181人のうち2人を除く全員が死亡した。
韓国当局はブラックボックスを初期分析した後、データの一部が欠落していることを発見し、より詳細な調査を行なうためNTSBに機器を送った。国土交通省は、最後の4分間のデータがなぜ記録されなかったのか、すぐには分からないと述べた。