米国とコロンビアは1月26日、貿易戦争を瀬戸際で回避した。その南米の国(コロンビアのこと)が強制送還された移民を乗せた軍用機の受け入れに合意したと、ホワイトハウスが発表したためである。
物議を醸している徹底的な移民取り締まりの一環として、ドナルド・トランプ米大統領は、コロンビアが強制送還者を乗せた米軍機の受け入れを拒否したことを理由に、同国に関税をかけ、厳しい制裁を課すと警告していた。
しかし、1月26日夜にホワイトハウスは声明で、コロンビアが最終的に移民の受け入れに同意したため、米国は予定していた制裁措置を実施しないと発表した。
「コロンビア政府はトランプ大統領のすべての条件に同意した。米国から送還されるコロンビア出身のすべての不法移民を、米軍機などを使用し、制限や遅延なく受け入れることが含まれる」とホワイトハウスは述べた。
また、コロンビアに関税と制裁を課す指令案は、「保留され、コロンビアがこの合意を順守する限り署名されない」と付け加えた。