Club Alpha
Police officers called on people to follow traffic signals and walk slowly as many of the Halloween revelers flocked to the famous scramble crossing outside Shibuya Station.
(警察は人々に信号に従い、ゆっくり歩くように求めた。これは、ハロウィーンで大騒ぎする人々の多くが渋谷駅の外の有名なスクランブル交差点に集まっている中でのことだった ※英文の一部を省略して掲載)
上記の文で注目してほしいのは接続詞のas。asには<時>を表す用法があります。これをwhenと同じく「~する時」という意味だと覚えている人が多いと思いますが、これは必ずしも正しいとは言えません。というのも、asはwhenと似ていますが、whenよりも「2つの出来事が同時に起きた」という<同時性>が強い語で、敢えて日本語に訳すなら「~する中で」「~している裏で」というニュアンスがぴったりです。whenと同じように捉えて解釈しようとすると、失敗することが多いので注意しましょう。
一方、whenはasと同じく「2つの出来事が同時に起きた」という意味(下記①)でも使いますが、「Aという出来事が起きてからBが起きた」のようにafterに近い意味(②)を表すこともあります。この場合は〈同時性〉が強くないので、asと置き換えることができません。
①I normally watch TV when/as I eat dinner.
(夕食を食べるときはたいていテレビを見る)※watchとeatが同時。asに置き換え可
②I’ll call you when (×as) he shows up.
(彼が来たら、電話するよ)※callとshow upは同時ではない。asに置き換え不可
このようにwhenと比較すると、asの特徴である<同時性>がはっきり見えてくると思います。〈時〉のasが使われている文を見たら、「ある出来事が起きている裏で、もうひとつの出来事が起きている」という<同時性>を意識するのが解釈のポイントです。
ちなみにHe became wiser as he grew older.(彼は年を取るにつれて、賢くなっていった)のように、asには「~するにつれて」という意味を表す用法もありますが、この場合も<同時性>のニュアンスを持っていることがお分かりになると思います。
The crowd cheered as he ran into the stadium.
(彼がスタジアムに入ってくると、観客は歓声を上げた)
Angelina Jolie criticized the U.N. Security Council as she appealed for urgent help for the Syrian refugees.
(アンジェリーナ・ジョリーは、シリア難民への緊急の支援を要請すると同時に、国連安保理を非難した)