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第5回 to不定詞の後置修飾

第5回目のメインテーマは、「to不定詞の後置修飾」です。(記事の中盤で詳述します)
今回取り上げるのは、2018年11/23号の一面記事「エンゼルスの大谷翔平、MLBア・リーグ新人王受賞」(Shohei Ohtani wins MLB AL Rookie of the Year Award)の第1段落です。

 

 

先に日⇒英で意味理解

私のリーディング指導では、先に和訳を読んで意味を理解することによって、英文を読む負担を減らす方法を取り入れています。このコーナーでも、その方法に従って、まずは取り上げる英文の和訳を読むところから始めます。

1.和訳を読む

ロサンゼルス・エンゼルスの二刀流スター大谷翔平は11月12日、アメリカンリーグで最も優秀な1年目の選手として認められ、メジャーリーグのルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得した4人目の日本人選手となった。

 

2.次に英文を読む

Los Angeles Angels two-way star Shohei Ohtani became the fourth Japanese player to win a Major League Baseball Rookie of the Year Award when he was recognized as the best first-year player in the American League on Nov. 12.

 

スラッシュリーディングで英語の順番通りに意味を捉える

今度は、スラッシュ単位のカタマリごとに、英語の意味を確認していきます。

Los Angeles Angels two-way star Shohei Ohtani ロサンゼルス・エンゼルスの二刀流スター大谷翔平は
became the fourth Japanese player 4人目の日本人選手となった
to win a Major League Baseball Rookie of the Year Award メジャーリーグのルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得した
when he was recognized 彼が認められたとき
as the best first-year player in the American League アメリカンリーグで最も優秀な1年目の選手として
on Nov. 12. 11月12日に

 

文型と品詞を捉える

英文を正確に理解するためには、「主語」 (S=Subject)、「動詞」 (V=Verb)、「目的語」 (O=Object)、「補語」(C=Complement)のような要素から成る文型を意識して、骨組みを捉えながら読むことが大切です。
また、骨組みの飾りとなる、形容詞や副詞のような「修飾語句」(M=Modifier)が何にかかるかを正確に理解することも重要です。

Los Angeles Angels two-way star Shohei Ohtani(S) became (V) the fourth Japanese player(C) to win a Major League Baseball Rookie of the Year Award when he(S) was recognized (V) as the best first-year player in the American League on Nov. 12.

グレー=名詞(名詞句/名詞節も含む) 、下線=形容詞(形容詞句/形容詞節も含む) 、
=副詞(副詞句/副詞節も含む)、黄色=接続詞

 

主語と動詞、文型を把握する

Los Angeles Angels two-way star Shohei Ohtani(S) became (V) the fourth Japanese player(C) to win a Major League Baseball Rookie of the Year Award

まずは、文の骨格である、「主語」(S)と「動詞」(V)をしっかり認識しましょう。このセンテンスの前半部分の主語はLos Angeles Angels two-way star Shohei Ohtaniで、動詞はbecameです。さらに、the fourth Japanese playerが補語 (C)として、主語の説明をしています。大まかに、Los Angeles Angels two-way star Shohei Ohtani(S) became (V) the fourth Japanese player(C)「ロサンゼルス・エンゼルスの二刀流スター大谷翔平は、4人目の日本人選手となった」と、SVCの第2文型になっています。
単語解説:two-way (形容詞)「二刀流の」

when he(S) was recognized (V) as the best first-year player in the American League on Nov. 12.


さらに、後半部分を見ていくと、whenという接続詞を挟んで、heが主語、was recognizedが動詞となり、大まかに、he(S) was recognized (V) 「彼が認められたとき」と、SVの第1文型になっています。

前半と後半の骨組みをざっくりとまとめると、以下のようになります。

Los Angeles Angels two-way star Shohei Ohtani(S) became (V) the fourth Japanese player(C)  (主節)
when he(S) was recognized (V) (従属節=副詞節)
ロサンゼルス・エンゼルスの二刀流スター大谷翔平は、4人目の日本人選手となった
彼が認められたとき


センテンスの骨組みとなる構造は掴むことができましたが、これだけでは伝えたい内容が完全には分からないので、骨組みの飾りとなる、形容詞や副詞のような「修飾語句」(M=Modifier)についても見ていきます。

 

to 不定詞の後置修飾

Los Angeles Angels two-way star Shohei Ohtani(S) became (V) the fourth Japanese player(C) to win a Major League Baseball Rookie of the Year Award

今回の記事のメインテーマ「to不定詞の後置修飾」について詳述していきます。
to不定詞で始まる、to win a Major League Baseball Rookie of the Year Awardという部分は、直前の名詞the fourth Japanese playerを後ろから修飾(「後置修飾」)する形容詞として機能しています。

the fourth Japanese player to win a Major League Baseball Rookie of the Year Award
メジャーリーグのルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得した4人目の日本人選手

ここでは、なぜto不定詞が使われているのでしょうか?

それは、Japanese playerという名詞(厳密には、Japaneseが形容詞、playerが名詞だが、便宜上、一つの名詞として考える)の前に、序数を表すthe forth「4人目の」という形容詞が付いているためです。

一般的に、先行詞となる名詞(ここではJapanese player)に、序数や最上級のような、限定する形容詞が付く場合には、to不定詞の形容詞的用法を使って、情報を付加します。その際に、to不定詞が表している時制が、「現在完了形」や「過去形」になっていることが注目ポイントです。

「to不定詞の後置修飾」の代わりに、関係詞節を使って言い換えると以下のようになります。

the fourth Japanese player to win a Major League Baseball Rookie of the Year Award
↓言い換え
the fourth Japanese player that won a Major League Baseball Rookie of the Year Award

時制という観点から見ると、to winの実態は、主節で使われているbecameに合わせて、that wonと過去形の意味になっています。

このセンテンスでは、the fourth「4人目の/4番目の」という序数を表す形容詞に導かれて、「to不定詞の後置修飾」が使われていますが、他の序数 (the first、the second、the third、the last)や、the only「唯一の」、the bestなどの最上級などでも同様に、「to不定詞の後置修飾」がよく起こります。

同じ記事の中で、「to不定詞の後置修飾」が使われている例がさらに2つありますので、以下にご紹介します。

例1
Ohtani is the first Japanese player to win the honor / since Seattle Mariners’ Ichiro Suzuki in 2001.
大谷は、この栄誉を獲得した初めての日本人選手だ / 2001年のシアトル・マリナーズの鈴木イチロー以来


the first
 Japanese player
to win the honor
=the first Japanese player that has won the honor
この栄誉を獲得した初めての日本人選手

ここでは、issinceに合わせて、to winは、that has wonという「現在完了形」を使った関係詞節で言い換えることができます。先行詞のJapanese playerにthe firstという形容詞が付いているため、関係詞節ではなく、「to不定詞の後置修飾」が使われているのがポイントです。

例2
The Yankees’ Miguel Andujar was the only other player in the American League / to receive any first-place votes
...

ヤンキースのミゲル・アンドゥハーが、アメリカンリーグ(AL)では唯一の他の選手だった/1位票を獲得した


the only other player to receive any first-place votes
= the only other player that received any first-place votes
1位表を獲得した唯一の他の選手

ここでは、wasに合わせて、to winはthat wonという「過去形」の意味合いになります。先行詞のother playerにthe onlyという形容詞が付いているため、「to不定詞の後置修飾」が使われています。

「to不定詞の後置修飾」の例を取り上げ、すべて関係詞節に言い換えて説明しましたが、序数、the only、最上級などを表す形容詞が先行詞に付いている場合には、to不定詞の形容詞的用法が使われることが一般的(=関係詞節はあまり使われない)ということを覚えておきましょう。

 

受動態の原則とrecognizeの語法を確認

最後に、後半部分を見ていきます。

 when he(S) was recognized (V)as the best first-year player in the American League / on Nov. 12.
彼が認められたとき / アメリカンリーグで最も優秀な1年目の選手として / 11月12日に


この後半部分は受動態になっていますが、受動態の大原則は何だったか覚えていますか?(第3回で詳述)

「目的語(O)が主語(S)になる」でしたね。

この受動態の文を正確に理解するためには、recognizeの語法を踏まえた上で、それがどのように受動態に変化しているかを押さえることが重要です。

ここでは、recognizeの語法として、recognize A (O) as B「A (O)をBとして認識する」という形が使われています。

目的語(O)主語(S)になる」という受動態の大原則に従って、この語法を能動態から受動態にすると、以下のようになります。

recognize A (O) as B「A (O)をBとして認識する」(能動態)

A (S) is recognized as B「A (S)はBとして認識される」(受動態)

he was recognized as the best first-year player in the American League
「彼はアメリカンリーグで最も優秀な1年目の選手として認められた」

このas the best first-year player in the American Leagueという部分は、副詞として動詞was recognizedにかかっていると考えます。

ここで受動態の理解度を確認する質問です。
この受動態の節を能動態にしたら、どうなるでしょうか?

本来、主語を明示したくない、あるいは明示する必要がないために、受動態が使われているというのがポイントです。

ここでは、誰でもない人としてtheyを主語として使い、受動態の主語だったheは目的語の位置に持ってきて、以下のような能動態にすることもできます。

they (S) recognized him (O) as the best first-year player in the American League

彼らが彼をアメリカンリーグで最も優秀な1年目の選手として認めた」のように、theyを訳すと不自然なため、訳は受動態と同じになります。

「彼はアメリカンリーグで最も優秀な1年目の選手として認められた」

they (S) recognized him (O) as the best first-year player in the American League(能動態)

he (S) was recognized as the best first-year player in the American League(受動態)

 when he(S) was recognized (V)as the best first-year player in the American League / on Nov. 12.
彼が認められたとき / アメリカンリーグで最も優秀な1年目の選手として / 11月12日に


最後に、on Nov. 12.「11月12日に」という時を表す副詞句は、何にかかっているでしょうか?

当然、was recognizedという動詞を修飾しています。

 

「和訳英文戻し」にチャレンジ

私のリーディング指導では、最終的には、「和訳英文戻し」(スラッシュごとに和訳から元の英語を言う)ができるようにすることで、読解力を養成しながら同時に発信力も鍛えることを目指しています。このコーナーの読者の皆さんも、ぜひ「和訳英文戻し」にもチャレンジしてみてください。そうすることで、より文の構造や意味も掴み易くなるはずです。

ロサンゼルス・エンゼルスの二刀流スター大谷翔平は Los Angeles Angels two-way star Shohei Ohtani
4人目の日本人選手となった became the fourth Japanese player
メジャーリーグのルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得した to win a Major League Baseball Rookie of the Year Award
彼が認められたとき when he was recognized
アメリカンリーグで最も優秀な1年目の選手として as the best first-year player in the American League
11月12日に on Nov. 12.

 

英文読解の基礎
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