皆さん、こんにちは。Alpha編集長の高橋です。今回から始まりました「編集長の英文読解術」。このコーナーでは、Alphaの1面記事を題材に、英文を理解する際の重要ポイントを解説していきます。特に「文の構造を捉える力」「各単語の文中での使い方」を重点的に解説。毎回読めば、英語の読解力が大幅に向上しますよ。1面記事を読みこんだうえで、このコーナーの解説を、講座を受けるつもりで読んでみてください。
それでは早速始めましょう。今回の記事は、「東京五輪、1年程度延期へ」。
まずは主語を確認。「安倍総理とIOCのトーマス・バッハ会長」ですね。二人がagreedしたとあります。この記事ではagreeが複数回出てくるので、用法を確認しておきましょう。
・agree to do ~(主語は~することに同意する)
・agree with ~(主語は~と意見が一致する、~に賛成する)
・agree on ~(主語は~の点で合意する、意見が一致する)
この記事には使われていませんが、agree on ~は「~の点で合意する」という日本語からも分かる通り、We agreed on the price.(私たちは価格について合意した)のように、主語は常に複数になるという点を覚えておきましょう。本文は「東京五輪を1年程度延期する(postpone)ことに合意した」という意味ですね。