今週の1面記事は、新型コロナウイルスへの対策として国民全員に10万円を支給するため、補正予算を組み換えたという話です。
まずは冒頭、Japan’s Cabinet on April 20 approved(日本の内閣〔Cabinet〕は4月20日に承認した(approved)」とあります。何を「承認した」のかが、その後に続きます。reworkedという単語はなじみがなかったかもしれませんが、re-に「再び」という意味があることを知っていれば、「re-(再び)+work(仕事する、取り組む)」からreworkは「再び取り組む」のようなニュアンスではないかと推測できます。このように、単語のパーツの表す意味を知ることで、未知語の意味が見えてくることがあります。こうした情報は辞書に書いてありますよ。特に、パーツや語源の説明が詳しい『ジーニアス英和辞典』(大修館書店)がお薦めです。この場合、a reworked fiscal 2020 supplementary budgetですから、「再び取り組まれた2020年度の補正予算(supplementary budget)」、つまり「2020年度の修正補正予算」ということ。ここではfiscalという語にも注目しましょう。これは特に国内ニュースを報じる英文記事に頻出です。fiscalは「(学校や会計の)年度」。fiscal 2020で「2020年度」という意味を表します。